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水戸黄門「人生楽ありゃ苦もあるさ」(先憂後楽)の意味

水戸黄門の像

動画で解説

このページの内容を簡単に動画でまとめています。


以下、文による解説です。

水戸黄門の主題歌でおなじみの
「人生楽ありゃ苦もあるさ~」ですが
人生には良いことも悪いことも存在するという意味で捉えられがちですが

実は、水戸光圀はそのような意味では言ってなかったようです
では、光圀の真意を順を追ってご紹介します

後楽園の由来

水戸光圀が完成させた庭園に後楽園があります
この「後楽」という言葉は、
光圀の学問の師とされている中国の儒学者「朱舜水しゅしゅんすい」が言った言葉
先憂後楽せんゆうこうらく」から、とっています

先憂後楽とは

この「先憂後楽」の言葉の意味は、
先に苦労をしていれば後で楽になる
という意味でも知られています。

もしくは、それが転じて
人生楽ありゃ苦もあるさ
という解釈にもなったのかもしれません。

ですが、正観さんは違うと言いました

「先憂後楽」の本来の意味は
政治家のあるべき姿は)
世の人々よりに国の安否を心配し
人々が楽しく暮らしているのを見届けたに楽しむこと。
だったようです
つまり、政治家のあるべき姿に対しての教訓だったのです。

それを証拠に、
光圀は、自分が殿様になる際に
家臣を集めてこう言いました

ポイント
もし自分に贅沢華美な行動があれば諌めよ
民に先んじて憂い、民に遅れて楽しむのが施政者のありようである

決して、贅沢華美を楽しむような人間になってはならないので
自分が気づかずそうなった場合には家臣の側から私を諫めるように。

と言ったのです

このように光圀は
権力を振るわない、謙虚な人だったので
庶民から大変愛された殿様だったようです
その結果として、水戸黄門というドラマが大人気になったのでしょう

話を戻しますが、光圀が参考にした
「先憂後楽」とは
「人生楽ありゃ苦もあるさ」という意味ではなかったようです

最後に

さて、今回は正観さんの本でも度々登場する
水戸光圀」に関するお話でした
人生楽あれば苦ありという、一見、とてもいいお言葉ですが
正観さん流では、悟ってしまえばは存在しなくなります

苦がなくなってしまえば、「楽」だけが残るので
そのような生き方も悪くはありませんよね。

お釈迦さま

ぜひ参考にしてみてください
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