小林正観さんの長女は障害児です。
正観さんは、このように言います。
メモ
障害のある子供に対して、「この子が自分の力で生きていけるようにしなくてはいけない」と、厳しく教育する親もいます。
でも障害のある子供たちはそれだけでハンディを背負っています。
私の長女は、普通の人の3分の1しか筋肉がないため、物を持ったり、走ったりすることができません。
その状態の子を、訓練して一人前にしようという考え方もあるかもしれませんが、もともと、生まれたときからハンディを背負ってきているのです。
その子に、生まれてからなぜ、さらに厳しい教育を課さなくてはならないのでしょうか。
私の長女は、ハンディを背負ってきたのだから、無理して、努力して一人前に働く必要はない。
その分、親である私が100%面倒を見よう、と決意をした。
次も小林正観さんの話です。
小林正観さんのもとには、たくさんの相談者が来ます。
もちろん、障害児の子を持つ親の相談も多いです。
たくさんの相談を受ける中で、小林正観さんはあることに気づきました。
障害児を持つ親の家庭は、なぜか2種類にくっきりと分かれているのだそうです。
それは、
メモ
平均よりも、少し金持ちの家平均よりも、少し貧乏の家
そして、この分かれ方には、ある法則があったようです。
金持ちの家は、障害児が生まれたことを「この子がうちに生まれてくれてよかった!」と言っている家です。
反対に貧乏の家は「なんでこんな子がうちに生まれたの!」と言っている家です。
この現象を見た小林正観さんは、ある結論に至りました。
メモ
「障害児は福の神なのではないか」そして、障害児は「自分は福の神だ」という装いをしていないのです。
このハンディを背負ってる自分(障害児)に対して、親たちはどのように接するだろうと、見られているかもしれないのです。
「この子は、本当にありがたい」「この子が可愛くてしょうがない」と思える人に、ポイントが加算されているかもしれないのです。
本当に、福の神が来たと思って、ニコニコと歓迎できたらそれでいい。
心からは喜べないけど、損得勘定で歓迎してもいいと、正観さんは言います。
メモ
歓迎した家、喜んだ家には、経済的な心配が一生なくなるようです。障害児が生まれた家は、「経済的に心配がないですよ」と神様が教えてくれているのかもしれません。
メモ
人間は、不幸と思える現象に対して、感謝をするようになると、とてもつない幸せをもらえるようです。例えば、ガンになった人が、いままでは感じられなかった、人からの心遣いを受けて、感謝の気持ちが増えたとします。
ガンになったことでさえ、感謝をするようになった人は、不思議なことにガンが治ってしまうようです。
お釈迦さま
障害児の子供が、生まれたということで、普通では感じられないような現象をたくさん目の当たりにすると思います。
そのことにより、親・兄弟の自我(執着心)が取れてくると、その人たちは、より多くの幸せを感じられる一生になるのです。
そう考えると、障害児の子供は、感謝の対象としか、言いようがないでしょう。
障害児の子を持つ「親の心」を軽くする言葉