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社員をリストラ(解雇)するのがつらい

リストライメージ

お釈迦さま

リストラを宣告さらた人もつらいと感じますが、
リストラを宣告する人も、つらいと感じるようです。

小林正観さんは、リストラを宣告する人に対してこのようなアドバイスをしたようです。

ある奥さんからの相談

注意
うちの主人は、会社で人事部長をやっています。
社員をリストラするのがとても、忍びないといって、毎日とても大変そうです。
主人を見ていると、不幸や悲劇のどん底にいるみたいで、それを見ている私もつらいのです。

小林正観さんはこのようにお答えしました。

タイトル
「必ずしも、その仕事は嫌な仕事じゃないかもしれないですよ。
こう考えたらどうでしょう。
能力が合って、他の仕事をやらせても絶対に生きていけそうな人だけ選んでリストラの対象にしていく。
で、年齢がある程度いっていて、能力が抜きん出ているというよりは人格がすごくマイルドな人を会社に残す、っていう方針にしてはどうでしょうか」

つまり、車は、エンジンと潤滑油とが両方揃ってないと動かないわけですけど、エンジンの部分だけを会社に残すと、潤滑油の部分がなくなってしまい、会社は円滑に動かなくなります。

それじゃあ潤滑油の役割で存在している人だけを会社に残して、能力があってどこに出しても絶対にやっていけるというような人だけをリストラにする。
でもそれは、リストラではなくて、その人に、最大限に可能性を与えてあげるということかもしれない。
だから、希望や野心、それに高い能力を持っている人ほど、先にやめてもらったらどうでしょうか、ということです。

で、ここでリストラしたら他の会社ではやっていけないだろうなと思われる、戦わない、争わない、比べないというような穏やかな人柄の人っていますよね。
その人達を、全部会社に残したらどうですか、という話をしました。

そしたら、その人事部長の奥さんは、とてもにこやかな顔になって、喜んで帰られたそうです。

見方によって変わる

タイトル
例えば、倒産・リストラを余儀なくされた場合、否定的にとらえるのもひとつの見方ではありますけど、実はそれをきっかけとして今までの自分だったら思いもよらなかった未知の世界に足を踏み入れるチャンスが与えられた、という見方もできますよね。

そしたら、会社が倒産した、リストラ要因にされてしまった、ということも、その人にとって、ものすごくプラスだったということになるんです。
自分の思い通りにならなかったが故に、めぐり合わせによってやり始めたことで、結果として大輪の花を咲かせたという人が山ほどいるんです。
ですから「幸、不幸」も自分自身がどう捉えるかの問題なんだ、ということになるんですね。

ポイント
この内容は「宇宙が味方の見方道」という本に掲載されています。