お釈迦さま
仏教徒はお肉を食べてもいけないし、お酒を飲んでもいけません。
しかし、お釈迦様は「捨戒 の法」というものを定めていたようです。
本来であれば、仏教では「仏教に帰依します」(仏教徒になりますという意味)と宣言したあとは、厳しい戒律のもとで生きていくことになります。
しかし、お釈迦様は「
本来であれば、仏教では「仏教に帰依します」(仏教徒になりますという意味)と宣言したあとは、厳しい戒律のもとで生きていくことになります。
仏教徒を一時的に捨てられる?!
ポイント
ところが、目の前に美味しそうなお肉があって、この肉を食べたいと思ったときに、「今私は、仏教徒を捨てます」と天に向かって宣言しなさいというのが「これは驚くことに、お釈迦様自身が説いた教えなんです。
「今私は、仏教徒を捨てます」って叫んだあとは、肉なり酒なりを食べても飲んでも良いんだそうです。
食べたいだけ食べて、飲みたいだけ飲んで、すっかり満足したくしたあとに、「また仏教徒に復帰します」といえばいいと説いたようです。
小林正観さんの意見
ポイント
お釈迦様って、ものすごく温かい目で人を見ていて、深い部分で許していた人だったようです。本当に人間の弱さをわかっている人でないと、これは教えられないでしょう。
多分、お釈迦様自身が若い頃に、そういう感情を味わってきたんだと思います。
不自然な形で無理に欲望を抑圧するよりも、ある程度は欲望を満足させて、そんな自分を認めて開放してあげるほうが、遥かに健全な選択ではないでしょうか。
お釈迦様は、戒律重視の教えを説いていたわけではなく、人間を非常に優しく見る目で統一されていました。
本当に人の弱さや悲しみを深い部分でわかっていた人なのですね。