動画で解説
このページの内容を簡単に動画でまとめています。
お釈迦さま
相手の悲しみを理解しただけで解決したお話をご紹介します
正観さんの本に度々登場する良寛和尚が登場しますのでぜひ最後までご覧ください
家業を継がない息子
あるとき、良寛和尚の兄が良寛和尚に頼み事をしました
その内容は「息子が遊んでばかりで家業を継がない」というものでした
そこで和尚でもある良寛さんに、「いい話」(説法)でも説いて
息子を真人間に変えてくれという頼み事をしたのです
これについて良寛和尚は、お兄さんの頼みを引き受けたのでした
そして、良寛和尚とその息子が一緒に食事をすることになったそうです
2人の食事
さて、急に良寛和尚と食事をすることになった息子の心境ですが
日頃の家族の態度から、なにかを悟ったのでしょうか
もし良寛和尚から、なにか言われたら
怒鳴って、反論して、暴れてやろうと考えていたそうです
ところが、いざ食事が始まると、
良寛和尚は世間話を2,3しただけで、説教めいたことはなにも言いませんでした
その素振りには、息子も拍子抜けしたそうです
帰り際の良寛和尚
そのまま食事を終えて、良寛和尚が帰ろうとしたとき
息子はこころを動かされました
なぜなら、良寛和尚が涙を流していたからです
この涙を見た瞬間
息子は「これからは真人間になろう」と決意をして
そのように生きたと言われています。
きっと家業も継ぐようになったのでしょう
お釈迦さま
正観さんの推測が次です
小林正観さんの推測
良寛和尚は、息子の反抗的な態度の中に
彼の「哀しさ」を見たのではないかとのことです
敵意・憎しみというのは、あとから身につけたものだ」と正観さんは言います
息子の立場からすれば、なにかの事情があって家業は継ぎたくなかった
けれども、「嫌だ・嫌だ」という自分に、家族・親戚はつらく当たってくる
だれも理解してくれないがゆえに、敵意・攻撃性を外に出すようになってしまった
良寛和尚はそのことに気づき、「息子のやるせなさ・哀しさ」を理解したがゆえ
涙をほろほろと流してしまったというわけです。
そして、その涙をみた息子も
「この人はわかってくれた。この人のためにも真人間になろう」
と、改心したのではないかというのが正観さんの推測です。
すごい解決法
「息子が言うことを聞かない」という人間関係に対して
良寛和尚は、説得も説教もしませんでした…
なにもしなかったのです
ただ、人の根底にある「哀しさ」を理解してあげた
それだけで、反抗的だった人間が一瞬で変わってしまったのです
「相手の悲しみをわかってあげるだけで解決できる問題が
私達のまわりにたくさんあるのではないでしょうか」と。
お釈迦さま
この解決法を知っていれば、
あなたの人生のどこかで役に立つ日がくるのかもしれません
ぜひ、参考にしてみてくださいね
お釈迦さま
興味のある方はぜひご覧ください
参考にさせていただいた書籍↓