兄弟喧嘩、男の子同士なら、喧嘩も暴力的になり、母親一人では苦労する場合があるでしょう。
そんな時は、次のお話を参考にしてください。
小林正観さんのお話ここから
メモ
子育て中の主婦からこんな質問をされました。「私には、中学1年と小学5年生の男兄弟がいます。この2人は幼いころから、ずっと喧嘩ばかりで取っ組み合いをしています。そのたびに、母親の私が大声を張り上げたり・怒鳴ったり・腹を立てています。なんとか兄弟喧嘩をさせない方法は、ないでしょうか」
「今まで、お子さんが兄弟喧嘩をしたとき、怒鳴って2人を制しようとしてきたんですね」
「はい」
「なるほど。怒鳴り、声を荒げ、相手を自分の意のままにさせる。母親のあなたは、子供にそのような暴力的な解決方法を教え込んできたのですね」
その主婦はハッとした表情を見せました。
この兄弟喧嘩は、母親のやり方を同じように真似しただけに過ぎなかったのです。
言い換えると、この母親自身が、兄弟喧嘩に対して、今までと違う対応をしない限り、解決することはありません。
どのような対応をすればいいのでしょうか
兄弟の好物を冷蔵庫に、隠しておきましょう。
例えば、好物がケーキだったとします。
そしたら、ケーキを3つ隠しておくのです。
そして、兄弟喧嘩が始まった時に、ニコニコしながら「今日はケーキが3つあるの。一緒にたべない?」と言います。
いつもの母親の対応の違いに、子供は戸惑いますが、喧嘩を続けるでしょう。
そしたら、次のように言ってください。
メモ
「10分だけ待つわ。お母さんの分を食べ終わって、それでも喧嘩をやめなければ、あなた達の分も食べるわよ」これでも、兄弟喧嘩が収まらないかもしれません。その時は、本当にケーキを3つ食べてください。
これで本当に兄弟喧嘩をしなくなるの?
1回だけではダメでも、2回、3回と続けてください。
そうすれば、子供の心に変化がでてきます。
メモ
いつかは、どちらかがケーキに飛びつくようになります。なぜなら、痛い思いをするよりも、美味しいケーキを食べた方が得だからです。
叱るだけでは、兄弟喧嘩はなくならない
兄弟喧嘩を仲裁しようと、怒鳴ったり叱ったりしても解決しません。
なぜなら、子供の心が傷つくからです。
どちらかを悪者にすれば、その子が傷つきます。
復讐心が宿ります。
例え、両方を平等に叱ったとしても、やはり怒鳴られると、嫌な気分が残るのです。
そうではなくて、「楽しい解決法」がある。「平和的な解決法」がある。
ということを教えてあげるのです。
お釈迦さま
そうすれば、子供たちも、より人生を得する生き方を学んでいくのではないでしょうか。
この方法のポイントは、「正しさ」を教えるのではなく「楽しさ」を教えるところにあるようです。
この方法のポイントは、「正しさ」を教えるのではなく「楽しさ」を教えるところにあるようです。