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「正義感・使命感」を持たない方がいい理由

動画で解説

このページの内容を簡単に動画で紹介ています。


以下、文による解説です。
このページでは心学研究家
「小林正観さん」が重要視された
「正義感」について解説

ではまず、正観さんのお話を2つご紹介します

「30分の遅刻」

とある9時出勤の会社にて
女性従業員が30分遅れてきました
社長は 理由も聞かずに

すごい勢いで怒鳴ったそうです
この女性は普段は遅刻しませんが

その日だけは…
明け方4時ごろに
(女性の)お母さんが 脳出血を起こし、救急搬送された

入院の手続きなどに追われ
頭の整理が追いつかない中
家に帰って

子どもの朝食を作り食べさせた
クタクタになり
なんとか駆けつけたのが、
30分遅れの 9時半だった。

社長のものすごい剣幕に
女性は黙って聞いたのですが
つらい思いをして
4日後には辞表
を出したとのこと

もしそこで(社長が)「なにかあったの?」
「なにか手伝えることはある?」
と一言聞いていたら
女性はやめていなかったどころか

一生勤めて恩返ししてくれたかもしれません

どちらが会社にとって得だったかは
言うまでもありません

では、次のエピソードです

電車の中で

3歳・5歳の子どもとその父親の3人が
電車に乗ってきました

子どもたちが電車の中を走り回り
とてもうるさかった

ほかに乗っていた10人の人たちも
非難の目で見ていた

そこで ある男性が、
父親の目の前に行って このように言いました
「あなたはこの子どもたちが、周りに迷惑をかけていることをわかっているのか」
父親は顔を上げて

「そうでしたか…騒いでいましたか…それはすみませんでした」と謝りました
男性はさらに激怒しました
「こんなに騒いで気がつかないわけないだろう」

父親は
「本当に気が付きませんでした
今、私は病院で妻を亡くしてきました
子どもたちは、事の重大さがわかってないのでしょう

私はこれから急いで、通夜・告別式の支度や
これから子どもたちをどうやって育てていくかと
考えていたら、気が付きませんでした
大変申し訳なかったです」

と言ったそうです

ポイント
男性は心の底から悔やみました
なぜ事情も知らないで
あんなことを言ったのだろうと

全部事情がある

先程の2つのエピソードに対して

正観さんは言いました

正観さんの言葉
人が何かをするにあたっては
全部事情がある
「私」の価値観・正義感というのは
ものすごく狭いのかもしれない
その狭い価値観で
人を裁くのはやめにしませんか

なにか事情があるのだろうと
思うことができたら
人間はものすごく 心が広くなると思います

正義感の問題点

正観さんは
正義感は自分を律するため、
自分に向けるのは構わないが
人には向けない方がいいと言いました

なぜなら
正義感を相手に向けてしまうと
「憎しみ・怒り・攻撃の心」も向けてしまうからです

ある人は言いました
「この世のすべての人が
自分が正しいと思っていたら戦争はなくならないだろう

この世のすべての人が
自分が間違っていると思ったら
戦争は起きないだろう」

問題を見かけたら

ではもし、目の前で問題が起きたらどうすればいいのか

タバコのポイ捨てをした人を見かけたら
「私はタバコを捨てない人間になろう」と心に留める

注意してはいけない」とは言っていません
もし注意の必要があるなら

丁寧な言葉遣いと笑顔で伝え
怒りはぶつけないように心がける

それで相手が言うことを聞かなくても
深追いはしない
自分がどう生きるかだけ

ポイント
事件性がある場合は警察に任せる
人を裁くのは裁判官に任せる

子育ても同じ

正観さんは言います
自分の子どもに対して
「私が言っていることは正しいのに子どもが言うことを聞かない」
「私は間違っていない」

と考える親がいますが
正しいか、間違っているかではない
正しいから子どもに怒っていい、
怒鳴っていいということにはならない
正しさを盾にして、激しい言葉で咎めたとき
子どもをズタズタに切り裂いているのと同じこと

ポイント
まずは子どもの意見を聞いて
笑顔で注意するだけでいいのかもしれません

正義感はゴミ箱へ

正観さんは言いました

正観さんの言葉
正義感に使命感
カンも過ぎれば
肝を痛めてガンになる
カンは振り回さずにゴミ箱へ

正義感(使命感)を相手に向けることは
怒り・憎しみの心を持つことになります
イライラすると、
自分の体をどんどん痛めつけて
ストレスによってガンになるかもしれません

正義感を「自分にだけ」向けて
自分を律するためならばいいのですが
振り回すと迷惑になるので
空き缶のように捨ててしまいましょう
ということでした

最後に

正義感を相手に向けないために 重要なこと
それは自分の心の許容範囲を広げてしまう
なにがあっても反応しない

常に笑顔で懐の深い人間になってしまう
そうすれば、
(自分が)世の中にイライラすることが
消えてなくなってしまう

毎日が楽しくて幸せで
空はこんなにキレイだったのか
人生とは なんと素晴らしいものだろうか
と思い返すかもしれません

残りの人生
憎しみや争いの心で埋めるのではなく
楽しく笑顔で過ごしていただけたらと思います

注意
「子どもに優しく言っても聞かない」
という場合もあるでしょうが
親が人格者(なにがあっても怒らない人・文句を言わない人)になると
子どもは親を尊敬して言うことを聞くらしいです
参考にさせていただいた書籍↓
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