客商売で大事なのは、「いかに売り上げを上げるか?」ではありません。
「いかに、お客さんに喜んでもらえるか?」です。
主語が経営者ではなく、お客様です。
その良い例が、小林正観さんのお話の中にあります。
小林正観さんが福島県を通りかかったときのこと、、、
福島県は、果樹栽培が盛んです。
桃・ぶどう・梨・りんご・柿などが多く生産されています。
福島県のある道路沿いには、数十件の観光果樹園が並んでいました。
しかし、数十件あるにもかかわらず、流行っているのは2件だけ。
もちろん、同じ地域(気候・風土)なので、味に大差が出るわけではありません。
では、なぜ2件だけしか流行ってなかったのでしょうか。
小林正観さんは、地域の人からこのような話を聞いたようです。
観光果樹園では、観光客にまず試食をしてもらってから、ご自宅に郵送します。
試食に出す果物は、最高級のランクを差し上げるのですが、
しかし、郵送する果物は試食したものよりも、ランクが下がった果物を郵送していたようです。
なぜなら、儲かるからです。
苦情も当然ある
中には、苦情があるでしょうが、『果物なので、できが違うのもある』と言えばそれだけのこと。
観光客相手だし、一回キリなので、それでいいと思ったのかもしれません。
しかし、数年経つうちに、だんだんと売れなくなってきたのです。
メモ
ところが、流行っている2件だけは違いました。試食と同じランクのものを郵送していたのです。
万が一『味が違う』と苦情がこようものなら、しっかりともう一度郵送していたというのです。
結果、どうなったか、、、
メモ
もちろん、口コミで評判が広がったこともあるでしょう。それよりも、福島県に住む地域の人たちが「あそこの2件は、正直だ」という評判が広まったのです。
当然、その地域に住む人たちも、果物を買いますよね。
例えば、お中元・お歳暮などにです、、、
そしたら、その2件の店から買うようになったのです。
話を本題に戻します
お釈迦さま
話を戻すと、客商売で大事なのは、いかに儲けるかではなく、いかにお客さんに喜ばれるか?
お客さんが、喜んだのなら、リピーターになったり、口コミを流してくれる。
しかし、喜ばなかった(不満)のなら、二度と買わないし、悪い評判を流す。
実際に、不景気だ不景気だと言っているご時世でも、利益を上げている業者はあります。
その業者すべてに共通して言えるのは、お客様に喜んでもらえること(サービス)に、念頭を置いていることではないでしょうか。
お客さんが、喜んだのなら、リピーターになったり、口コミを流してくれる。
しかし、喜ばなかった(不満)のなら、二度と買わないし、悪い評判を流す。
実際に、不景気だ不景気だと言っているご時世でも、利益を上げている業者はあります。
その業者すべてに共通して言えるのは、お客様に喜んでもらえること(サービス)に、念頭を置いていることではないでしょうか。