このページの内容を動画で解説しています↓
お釈迦さま
このページでは、損をする理由と
怒りにくくなるコツを紹介しますので
ぜひ最後までご覧ください
人は怒ると毒を出す
人は、相手を屈服させようとすると
体の中から毒を出すそうです
にわか信じがたい話ですが 順に解説します
毒で思い出す生物にハブがいます
ハブの毒は猛毒ですが、噛むときに
毎回 毒を出しているわけではありません
アメリカ救急医療の教授ニコラス・クマンによれば
毒蛇に噛まれ救急搬送された人たちの25%は毒を注入されず
ただ噛みつかれただけだった
ちなみに毒を出さない噛みつきを
ドライバイト(Dry Bite)と言うそうです
では毒を出すのはどんなときか、
それは捕食しようとしている時、
もしくは、怒っている時
ここで心学研究家「小林正観さん」は言います
約4億6千年前
爬虫類と哺乳類は
同じ脊椎動物から別れた
別れたということは
人は ハブとほぼ同じ機能を持っていた
ハブは体内で毒を作りますが
なんと人にも毒を作る機能が備わっているというのです
それを証明した実験があります
一升瓶を2つ用意します
一つは 普通に人間の息を入れ
もう片方には、激怒した状態で息を入れます
両方のビンにハエを入れ密閉します
普通の息では、ハエが窒息死するのに約30分
しかし 激怒のビンでは 約3分で死ぬそうです
これは窒息死ではなく毒死だと正観さんは言います
この実験からわかるのは
私たちは、怒った息にものすごい毒素を含んでいる
先ほど、ハブは毎回毒を出すわけではなく
捕食時や怒っている時に毒を出すと言いました
人間も同じ相手を屈服させようと 怒った時
毒素がつくられる
そして 毒を含んだ毒気を
目の前の相手が吸い込むと
相手の気力や 体が弱る
弱らせた結果
相手を言い負かしたり
屈服させることができる
つまり実利があるので
人間の身体機能の中に
「毒を作る機能」が無くならないそうです
怒る人は損をする
鹿児島県にある「奄美観光ハブセンター」では、
ハブに噛まれた人の写真が展示されています
筋肉が溶けた状態の写真
ハブの毒にはタンパク質を溶かす作用があります
先ほど、ヒトも怒った時に毒を作ると言いました
その毒素は 自分の体内の臓器を溶かすらしい
ハブのように急速に溶かすものではないでしょうが
いつも 怒っているような人は
自分の臓器を内側から荒らしていき
内臓や細胞を痛めた結果として
病気になったり ガンになったりする
なので怒らないほうがいい
正観さんは言います
怒る人は自分が一番損をしている
だって自分の体を どんどん痛めているから
だから 損得勘定で怒らないほうがいい
本当に損得勘定がわかってくると
何が起こっても怒らなくなる
私はもう長い事 怒っていません
怒らない人格者を目指しているのではなく
自分にとって ものすごく損だから
損得勘定で 怒らないようにしてきたのです
お釈迦さま
損得勘定で怒らないようにしてみてはいかがでしょうか
それでも怒ってしまう人
ここまで聞いて
わかってはいても
状況によって怒ってしまう人もいるでしょう
それは正義感が強すぎるのかもしれません
人は自分が正しいと思った時に
怒りが生じてしまいます
ですが、自分が100%正しいという状況は
実は 少ない
だって 相手の立場に立てば「正しさ」は変わるから
戦争をしている両者は、
両者とも「自分が正しい」と思っている
ですから、怒りやすい人は
「自分の中だけの正義」を他人に押し付けてないかを
もう一度 見つめ直してみるといいでしょう
怒ると 最も損するのは 自分
ということを忘れないでください
お釈迦さま
私たちは、「悪を裁かないといけない」という教育を受けてきました
例えば、遠山の金さんや 水戸黄門にはじまり
現在にいたるまで
ほとんどのヒーローが悪者をやっつけます
テレビで それらをたくさん 見せられてきた結果
悪を裁かないといけないと洗脳されてしまったのです
ですが、遠山の金さんも水戸黄門も
お殿様であって人を裁くのが「許された立場」が前提
そもそもハッピーエンドとなる台本があるわけです
しかし 私たちの現実世界おいて
いろんなことが起こる人間関係には
テレビのような台本は用意されていませんから
そんな簡単に 人間関係がうまくいくことなんてないのです
間違っても「悪を許せ」と言っているわけではなく
「私」が裁かなくてもいい
正観さんはこんな例え話をしました
狭い道で 車が違法駐車されていたとする
それに対し「なんでこんな所に停めるんだ」と怒ったとする
でも、違法駐車した張本人は
どこかでコーヒ-を飲んで
楽しく過ごしているかもしれない
それなのに「私」はイライラして
内臓を溶かしている
勝手に自分が怒って
自分だけが損している
それって ばかみたい
「じゃあ その違反者を、放っておけというのか」と思うかもしれません
(状況によって変わりますが)
私が怒る(裁く)必要はないかもしれない
放っておいたとしも捕まったり、必ずいつか痛い目をみます
違反者や ずるをする人は
そういった人生を 繰り返すから
だから私が裁かなくてもいい
私は水戸黄門でもないし、警察でも裁判官でもない
なので正義感を振りかざしそうになったら
これからはこう考えてみてください
「私は真似をしない」とか
「人にはそれぞれ事情がある」と思えば
「正義感からくる怒り」は生じにくいでしょう
投げかけたものがかえる
裁くものは裁かれる
裁かぬものは裁かれない
許すものは許される
許さぬものは許されない
正観さんも同様な意味合いで
「投げかけたものが返る」と言いました
結局、怒る人は
体を痛めるし
人間関係も悪化させるし
次のトラブルも引き起こしやすい
そういった人生を歩んでいく
投げかけたものが返るから怒らないほうがいい
そして そのほとんどが
怒らなくてもいいのに
「自分が正しい」と思ってしまい
正義感から怒っている場合がほとんど
悪を裁くために正義感持ってしまうかもしれませんが
正義感でイライラするのではなく
笑顔でニコニコと接する人が増えたら
そっちのほうが、事件や事故は減るのです
過去に最も犯罪が多かったニューヨークでは
いくら取締を強化しても
犯罪は減らなかった
しかし、壁の落書きを消し、ゴミを拾ったら犯罪が減った
結局 人を変えることは できないんです
でも、「自分がどう生きるかだけ」の人が増えていけば
憎しみや争いは減っていく
最後に
人間として生まれてきた以上、
みな失敗を経験するため
みな未熟な行動をするために
生まれてきています
それなのに、相手の未熟な行動に
いちいち すべて反応していたらキリがない
自分がとても 損な人生
窮屈な人生を送ることになる
ですから損得勘定で構わないから
怒るのをやめてみる
怒って敵を増やしていくより
なるべく 自分の味方を増やしていく人生のほうが
はるかにラクで楽しい
人は争うと 運を落としていくようです
反対に争いを避ける生き方は
運が上がっていくようです
だから なるべく怒らないほうがいい
ぜひラクに楽しく過ごしてくださればと思います
参考にさせていただいた書籍↓