当サイトでは【PR】を含みます

厳しい人が「他人に優しくなる方法」


以下、文による解説です。

ポイント
人に優しくあるためには
自分が「いいかげんな人」になること
ではこのことがわかる小林正観さんのお話を紹介します

遅刻魔の正観さん?!

正観さんは
元「旅行作家」という肩書を活かして
国内や海外でツアーを企画されていました

海外ツアーでは10泊以上したり
50人以上が参加することもあったそうですが

そんな正観さん主催のツアー…
参加者全員が楽しめるように
ツアー中に意識されていたことがあります

それは、わざと遅刻すること…
どういうことかと言いますと

ツアーはバス移動ですが
10泊もするツアーの場合
集合が合計50回くらいになるそうです

その50回の集合時間に
正観さんはすべて遅れていた

遅れるといっても8分くらいで
10分以上遅れることはほとんどしていない

責任者が遅れたらダメでしょ」と思うかもしれませんが

お釈迦さま

なぜ、正観さんは あえて遅れていたのでしょうか

それには 正観さんなりの考えがあってのことでした

正観さんが遅刻していた理由

責任者が 集合時間に毎回遅れてくる
それがわかると参加者は
待ち合わせ時間は単なる目安なんだ」とわかってくる

そうなると、気分が緩み
参加者にとってすごく気持ちが楽になる

そもそも、なんのためにツアーに参加しているのでしょうか
リラックスして遊ぶために参加(旅行)しているのであって
訓練や修行をしにきているわけではない

なので 正観さん企画のツアーでは
正観さんがあえて、集合時間に遅れていたようです

注意
だからといって
飛行機に乗り遅れたり
大きなトラブルに遭遇したことは一度もないとのこと
そもそも、企画の段階から
長距離を歩かない・時間にゆとりを持った旅程である。

まさに、リラックスを提供できるようなツアーを
考慮されていたとのこと

もし反対に、責任者である正観さんが
集合時間の10分前には 必ず戻っていたらどうでしょうか

参加者全員が、
「時間前に集合しなくては!」と思い
旅行そのものが息苦しくなる

それは リラックスできる旅行ではないですよね

大金を使って旅行にいくなら
日常を忘れたいんですよね

そんな正観さんの配慮のおかげで
実際にツアーに参加された人全員が
「これほど楽しいツアーはない」
「これほどラクで面白く、明るく開放的な気分になったことはない」

と言ってくれたそうです

人に優しくあるためには

実は正観さんは若い頃、正反対の性格でした
すべてが「正しく」なければいけない

時間はもちろん
ルールを守ることに厳しい人間だった

自分に厳しい人は
必ずと言っていいほど他人にも厳しくなる

リーダーは誰よりもしっかりしていなければならない
正義感や、責任感が強い人間でなければならない

リーダーに選ばれた人は、
さらに理想に近づけようと
自分も周りも、がんじがらめにしてしまう
結果、ちっとも楽しくない状況が生まれてしまう

ですが、正観さんは
いろんな見方を身につけるにつれ

「正しい」よりも「楽しい」生き方があることに気づいた

正観さんは考えた
人に喜んでもらうにはどうしたらいいか?
人に優しくあるためにはどうしたらいいか?

一生懸命考えた結果
最短(最善)の方法は、自分が自分に甘くなることだった

自分に「厳しかった」正観さんは
いいかげん」な人になることを選んだ
正観さんのいいかげんとは、
自分にとって「いい加減」のこと
でも、その緩さが
周りの人の気持ちまで緩めていき

結果、講演会の予約は1年先まで埋まり
全国で年間330回をも超える人気講演家となっていったのでした

社長の相談

ある会社の社長が正観さんに相談しました
「うちの会社では、朝の始業前に掃除をしています
ですが、毎日のように遅刻してくる人がいます
そのルールを守らない一人のために、社内はどうしても 朝から暗い雰囲気になる
どうすればいいでしょうか」
正観さんは言いました

ポイント
「明日から始業前の掃除はやめてください。そうすれば社内は明るくなりますよ」
なぜなら遅刻者を受け入れる側も、遅刻してくる人も双方が暗い気持ちになるからとのこと

眉間にシワを寄せてルール第一にするのか
多少ルーズでも笑って楽しく過ごすのか、どちらが幸せでラクな生き方でしょうか

この話を聞いた社長さんは、本当に次の日から始業前の掃除はやめたそうです
すると、1ヶ月後には会社に明るさが取り戻せたとのことでした

ポイント
社員が明るく笑顔で働くほうが、業績は上がり
離職率は下がるような気がします
掃除は素晴らしいですが、始業前でなくてもできるはずです
ポイント
人に優しくあるためには、自分がいいかげんな人になる
自分が自分に甘くなる
そうすれば、人にも甘く、優しくなってしまうとのことでした。
注意
今回のお話を聞いて
「遅刻しても構わない」という意味ではなく

視野(見方)を広げる一つの方法として捉えてくださればと思います

参考にさせていただいた書籍↓