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四苦八苦「小林正観さん」の解釈

動画で解説

このページの内容を簡単に動画で紹介ています。


以下、文による解説です。

お釈迦さま

仏教の言葉に「四苦八苦しくはっく」があります。
現代の四字熟語としての「四苦八苦」とは意味が違いますが

こちらでは、心学研究家「小林正観さん」の解釈をお借りしてご説明いたします。

人生は苦に満ちている

約2500年前に
お釈迦様は言いました
「人生は苦に満ちている」

この言葉を聞いて
「たしかに人生は『苦しみ』の連続だ」
と思った人もいるかもしれませんが

注意
現代の「」と、お釈迦様の言った「」とは
実は少し 定義が違ったようです

ではお釈迦様の「苦」とはどういう意味だったのでしょうか…
それが次です

お釈迦様の「苦」

お釈迦様が定義した「苦」とは

「苦痛」や「苦しみ」

といった「苦」ではなく

「思いどおりにならないこと」を「苦」と定義したのです

さらにお釈迦様は「苦」を8つに分類して
四苦八苦と名付けました

お釈迦さま

ではその8つの苦(思いどおりにならないこと)とは一体何だったのか
続けて紹介していきます

四苦八苦とは

四苦八苦という言葉を辞書で引くと
現状がとてもつらい状況」とありますが

元々は、お釈迦様の言葉であり
意味も違いました

「四苦八苦」とは8つに分類された「苦」ですが

ポイント
最初の4つは
生苦しょうく老苦ろうく病苦びょうく死苦しく
(これを四苦と言います)

生苦とは

生まれる時や場所を選べない
性別も選べない
親・兄弟を選べない
という「自分の生まれ・育ちは思いどおりにならない」ことです

老苦とは

年をとりたくないと思っていても
身体は勝手に年をとっていくということ

病苦とは

病気をしたくないと思っているのに
身体は勝手に病気になること

死苦とは

死にたくないと思っているのに
死は避けられないということ

お釈迦さま

上記4つを四苦と言います。
では続けて八苦をご紹介します

「四苦八苦」の八苦について

注意
八苦といっても8つあるわけではなく
先程の四苦に、以下の4つをプラスしたものを八苦と言います。

愛別離苦あいべつりく
怨憎会苦おんぞうえく
求不得苦ぐふとくく
五蘊盛苦ごうんじょうく

愛別離苦は

家族や恋人など
愛する人と別れなければならないという苦
なにかの事情で離れることになったり
死別も含まれます。

怨憎会苦とは

嫌いな人・恨んでいる人でさえも
会わなければならないという

求不得苦とは

求めるものが得られないという苦

五蘊盛苦とは

人間の心の動き(五蘊)
盛んなって生じる執着
「暑い・寒い」や「あれが嫌だ・これが嫌だ」という苦

お釈迦さま

これら8つの苦を
お釈迦様は四苦八苦と名付けました

ただ名付けただけでは終わりません

さらに「苦の本質」がわかれば
すべての「苦」から解放されるというのです

では、「苦の本質」とは一体なんだったのでしょうか?

苦の本質とは

お釈迦様が伝えたかった「苦の本質」とは

自分が思いどおりにしたいのに
それが叶わなかったとき「悩み苦しみ」になる


しかし、最初から「思い」を持たなければ
「思いどおりにならない」という悩みが消えて無くなる…

つまり「苦」から解放されるのです

ポイント
心優しいお釈迦様は

そのことを私たちに伝えたかった
苦しみから解放してやりたいというお気持ちだったのでしょう
ポイント
ではどうすれば「思い」を持たずに生きられるのか
正観さんの「見方を変える」というやり方でご紹介します

「見方」を変えて「思い」を捨てる

生苦

「もっとお金持ちの家に生まれたかった」
「こんな親の元に生まれたくなかった」
という「思い」を捨てて
「生まれてきただけでありがたい」
「産んでくれて・育ててくれてありがたい」と言うことができたら
生苦は限りなく小さくできます

老苦

「年をとりたくない」という「思い」を捨てて
「この年になって、経験豊富となりたくさんのことがわかるようになった
心は常に穏やかになり
いまは年を重ねることですら楽しんでいると受け入れれば
老苦は限りなく小さくできます

病苦

「病気になりたくない」という「思い」を捨てて
病気は身体からのメッセージ、早く気付けて良かったかもしれない
今回の病気によって、たくさん人の優しさや
生きる本当の意味に気づくことができた
と受け入れれば
病苦は限りなく小さくできます

死苦

「死にたくない」という「思い」を捨てて
人はみな、必ず死を迎える
死ぬことが嫌だ・怖いということに目を向けるのではなく
生きている間に、たくさんの幸せや喜びを周りに投げかけて楽しもう
最期には「十分に楽しい人生だった」と言えることができたら
死苦は限りなく小さくできます

愛別離苦

「別れたくない」「別れが辛い」という「思い」を捨てて
「今生で出会ってくれてありがとう」
あなたに出会えたことで、私の人生はとても楽しかった
また来世ではよろしくねと言えることができたら
愛別離苦は限りなく小さくできます

怨憎会苦

「あなたなんかに会いたくない」という「思い」を捨てて
私の人格(魂)を鍛えてくださりありがとうございます」と思ったり(伝える)ことができたら
怨憎会苦は限りなく小さくできて、さらに相手が味方になる可能性まであります

求不得苦

「あれが欲しい」「こうあるべきだ」という「思い」を捨てて
今のままで十分に幸せだった
目が見える・歩ける・食べられる
すでにたくさんのものを頂いていたと言えることができたら
求不得苦は限りなく小さくできます

五蘊盛苦

「あれが嫌だ」「これが気に入らない」という「思い」を捨てて
すべての現象はゼロ(空)

自分の価値観で色付け(評価)しているに過ぎないと悟ることができたら
五蘊盛苦は限りなく小さくできます

最後に

ポイント
「苦」の本質は
自分が思いどおりにしたいのにそれが叶わないこと

「思い」(執着)を持たなければ
すべての「苦」から解放されるのです

「思い」を捨てて すべてを受け入れ
目の前に起こる現象に
「つらい・悲しい・不幸だ」というのではなく
「嬉しい・楽しい・幸せ」と言えたのなら
人生は「苦」で満ちるのではなく「喜び」で満ちるのかもしれません

どのように生きるかは
自らに由る「あなたの自由」です

注意
仏教にもいろいろそうは(流派)があったり
お釈迦様の本質とはズレて伝わったりなどがあるようです。
当ブログでは、あくまでも
小林正観さんを参考にしておりますので
予めご了承ください。

参考にさせていただいた書籍↓