許せない相手「許してラクになる考え方」


人生で ものすごく
嫌なことをされた相手
誰だって
1人や2人いますよね

さらに苦しいことに
その相手のせいで
心に重しが
ずっしりとのしかかる

自分は悪いことをしたわけではないのに
なぜ、自分が 苦しみ続けないといけないのか

今日は、そんな苦しみについて
解決法をお届けできればと思います

ロバート・ブラウニングの言葉

19世紀の詩人
ロバート・ブラウニングは
「人を許すはよし、忘れることはさらによし」と残しました

この言葉の意味を
そっと教えてくれる物語があります。

ある女性がいました。
彼女は 信頼していた同僚に裏切られ、
誰にも言えず、
ただ心の中で
どうしてあんなことをしたの?”
と何度も繰り返していた。

夜、ひとりになると、
その記憶がよみがえり
思い出すたびに胸が痛み、
眠れない夜が続いた

“許したくても、忘れられない。”
この もやもやが
重くのしかかる日々を過ごしていました

あるとき、
その話を聞いた友人が
こう助言してくれました

確かに裏切られるのはつらいことだね

でも“許すというのは、
相手のためじゃなく、
自分を自由にすることだよ”

その言葉に彼女はハッとしました

ずっと“相手を罰する”ために、
怒りを手放さなかったことに気づいた。

その夜 彼女は手帳を開き
ゆっくりとこう書いた

“私は、あの人を許します。
もう この痛みに縛られたくないから”

涙がこぼれた
でもその涙は
つらい涙ではなく
浄化の涙だったのです

さて、ロバートの言葉を思い出しましょう
「人を許すはよし、忘れることはさらによし」

ひどいことをされた相手を許すことは、
確かに難しい

ですが、「許さない」という憎しみを持ち続けることは
自分の心に
トゲを 刺したままの状態

そのトゲを抜くには“忘れること”

決して 「無かったこと」にはできませんが
許すことで

“今”を大切に生きることができる

また前を向いて 歩き出すことができる

自分が幸せになることが、
何よりの救いにもなる

許しとは、
過去を裁かず、
幸せを生きることのようです


僕 個人の意見としましては
つらい目にあった あなたに
これ以上つらい思いを
持ち続けてほしくはない

幸せになってほしいと思います

続けて、もう一つの許す方法です

内観してみる

内観とは、
“自分を客観的に観る”心理法です。

この内観によって、
許せない人を許せることがある

具体的なやり方は

「許せない相手を思い浮かべ」

次の3つの問いを自分にしてください

その人にしてもらったこと
その人にしてあげたこと
その人に迷惑をかけたこと

例えば、
どうしても父親が許せないとします

そして 目を閉じて
心の中で順に 問います

父親にしてもらったこと
育ててもらった
幼い頃 誕生日を祝ってもらった
おもちゃを買ってくれた

次に、父親に してあげたこと
父の日にプレゼントを買ってあげた
肩を揉んであげた
背中を流してあげた

次に 父親に迷惑をかけたこと
人様に迷惑をかけた時 一緒に謝ってもらった
学費を払ってもらった
喧嘩して 長いこと口をきかなかった

内観を終えると
いろいろと出来事が頭に浮かびますね

内観は『事実を見る訓練』
事実をそのまま見たとき、
見落としていたことが見えてくる

すると 心に不思議な変化が起こります。

“ありがたかった”という
感謝の気持ちが 自然に湧いてくるのです。

もしかしたら
許せない人を、
許すことができるかもしれません
ぜひ試してみて下さい

それ以外の選択肢はなかった

ひどいことをされた相手には
確かに腹が立ちます

理不尽であればあるほど
いっそう憎しみが込み上げある

ですが、相手もひょっとしたら
それ以外の選択肢は
なかったのかもしれない

人間は本当に弱い生き物です
生きるため
自分を守るために必死なんです

相手も、あの時は
必死だったのかもしれない。

そう思うと、不思議と胸の奥に、
小さな“ゆるし”の芽が生まれる

罪を憎んで人を憎まず

憎しみを捨てた結果、
最も得をするのは 「私」のようです

最後に

いかがでしょうか
少し、許せる気持ちになったでしょうか

まだ許せないでしょうか

人それぞれ 状況は違いますから

許すのに要する時間も 違ってきます

時間がかかっても構いません

人を許し、
本当の意味で自由となり

穏やかな時間を過ごしてもらえたらと思います