心学研究家「小林正観さん」は
人生は頼まれごとをこなすだけでよいと言いました
今回はそのことがわかるお話を集めたので
ぜひ 最後までご覧ください
19世紀に活躍した画家に ゴーギャンがいます
ある時 パリで個展をしますが
絵がまったく売れなかった
評価されないことを悩み
精神的に不安定になり
自殺をはかりました(未遂)
時が経ち 現代では
ゴーギャンの絵は 評価されていますが
そんな彼について
正観さんはこう語ります
仕事とは
自分で選ぶのではなく
やる羽目になったこと
頼まれごとをやるだけでいい
という心境だったら
ゴーギャンも ラクだったに違いない
私たちは「すごい人になりなさい」という教育を受けてきた
ですが 「いかにすごい人になるか」ではなく
頼まれごとを受けていく 生き方がある
自分の意思で
将来を必死になって頑張って
努力して組み立てなくてもいい
人生は
生まれる前に
自分で書いてきたシナリオどおり
もちろん 夢・目標が楽しいという人は
それで といいと思いますし
「夢を追いかける」それもまたシナリオどおり
だから人間は
頑張ってもいいし
頑張らなくてもいい
ただシナリオが淡々と進んでいきますよ
人生は、
やるはめになったこと、頼まれごとを
淡々としていけばいいのです
基本的 できない頼まれごとは、
やってこないそうです
京セラの創始者「稲盛和夫」がいます
京セラも 最初は小さな会社だった
そこで稲盛さんは事業拡大のため
他の会社を周り
「必要な部品はありませんか?」
「何か仕事はありませんか?」
と聞いて周った
すると相手からの返事は
今まで 全くやったことのないものばかり
競合会社でもつくれない
業界の水準をはるかに超えたものばかり
ですが 稲盛さんは すべて
「できます」と答え 注文を受けたそうです
作り方がわからなければ
海外から資料や文献を取り寄せて
製品開発に取り組んだ
そうやって 京セラは 飛躍的に発展しました
正観さんは言います
できない頼まれごとは やってこない
自分の価値観で「できる・できない」をわけると
チャンスを逃がすかもしれないようです
正観さんはもともとは 旅行作家でした
人相を観るのが上手で
「よく当たる」と口コミになり
旅行先の宿で行列ができるようになった
人相を観たついでに
悩み相談を持ち込まれることもしばしば
すべて無料で対応していた
その数…
のべ10万人を超えました
人生相談を受けていく内に
人間の「悩み」のパターンがわかった正観さんは
250ページの冊子にまとめ
無料で配っていた
「これで悩み相談は減るだろう」と考えていましたが
その考えとは反対に
次々に「私も冊子を欲しい」と言われだした
わかっている段階だけで
10万部の冊子を配るはめになった
そこからさらに 相談が増え、
取材・講演・出版の依頼も増えていった
これらを 振り返り正観さんは言います
私は、やる気があって 講演していたのではなく
やる気があって 本を出したのではなく
すべてやる羽目になったからやっていた
人生は
やる羽目になったことを 淡々とやっていき
疲れ果てて死ぬ それだけです
自分の人生に
いちいち感想を言わなくてもいいのです
頼まれごとが 来るためには
五戒を言わないこと
五戒とは「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」の5つ
(天気の悪口も含みます)
五戒を言わなくなり3ヶ月~6ヶ月で
頼まれごとが来るようになるそうです
頼まれごとを淡々とやっていき
3年くらい経つと
自分の使命に気づく…
「自分はどうもこういう方向で
この世に生を受けたんだろうなぁ」
そのように 自分の使命を知った瞬間を
「立命の瞬間」というようです
それがわかったら
あとは何も考えず
ただひたすら「頼まれごと」を
続けるだけのようです
正観さんいわく
頼まれごとをこなすのは
宇宙から「つかわれる」人生
真ん中に「わ」の文字がある
これは宇宙からの要請に応えること
和すること
でも宇宙からの要請を聞かず
自分の自我で生きてく
つまり和さないと
わの文字がとれて
「つかれる」となる
頼まれごとは疲れないし
ストレスもたまらないと正観さんは言います
頼まれごとでも「疲れる」という人は
「評価を気にしたり」
「自分の能力以上のことを
やろうとしているのかもしれません
頼まれごとは、
その時点での「あなたの能力」を見込んで来ているようです
「頼まれごと」を続けていると
3つに 1つは有料になってくる
最終的には「頼まれごと」だけで
生活が できるようになる人もいるようです
注意点として
「お金を払うから これをやって下さい」と言われ
「受け取れません」と言うのは傲慢
素直に受け取り「やらせていただきます」と言うのが謙虚だそうです
「ありがとうございます」と言って受取り
心から頭を下げ
そのお金を また別の場所で
喜ばれるように使うだけ
そうすれば 生きたお金になり
また自分のところにお金が返ってきやすいようです
江戸時代の画家で池大雅(いけのたいが)という人がいました
この人は、「絵を描いてほしい」と言われたら
いっさい断らなかったそうです
そして、絵の値段もつけなかった
絵を取りに 来た人が 代金を支払う際
玄関に吊るされたザルの中に
お金を入れて帰った
池大雅は、誰がいくら払ったのかは
まったく見なかった…
そんな暮らしをしていたそうです
現代でも池大雅の作品が展覧会で見ることができます
二人目は、池大雅の友人に
月僊(げっせん)という僧侶がいました
月僊も 絵を描くのが非常に上手でした
あるとき月僊は言います
「これから頼まれた絵は 全部 お金をとる
お金さえ出せば、誰にでも絵を描く」
この月僊の やり方に
軽蔑する人もいましたが
月僊は気にせず
頼まれごとをやり続けた
友人の池大雅が 忠告したところ
月僊は初めて 本心を打ち明けた
「実は3つの目的でお金を集めている
1つは、この辺りの貧民を救うため
2つ目は、大神宮の参道を補修するため
3つ目は、(月僊が僧侶を務める)寂照寺(じゃくしょうじ)を建て直すため」
月僊は3つとも 実現させました
貧民救済には1500両を差し出したそうです
(現在の価値にして1500万以上)
正観さんは言います
池大雅も月僊も
2人とも 喜ばれる存在だった
自分の生き方や 考え方を
わかってもらえなくもいい
ただ自分は 頼まれた絵を描き続けることで
どうしたら喜ばれる存在になるか
2人はそれだけを考えた「頼まれごとの達人」ではないか
そして
そんな喜ばれる生き方をする人を
神さまは味方する
(つまり仕事がうまくいく)
仕事の本質は
お金を稼ぐことではなく
いかに喜ばれる存在になるか
喜ばれていたら必ず商売的に栄える
反対に
「どうやって儲けようか…」
ばかりを考えていると
神さまの味方はなく
自分の力だけで やっていかないといけない
正観さんいわく
人生は
別に立派なことをしなくてもいい
夢や目標がなくてもいい
もちろん 夢や目標が楽しい人はそれでいいし
努力の人生もいい
頼まれごとの面白いところは
必ず誰か喜んでくれる
私たちは生物学的には「ヒト」
人は1人で生きていると「ヒト」
人の間で生きて「人間」となる
つまり多少なりとも
人の役に立ったり
喜ばれたりすることが
人間としての役割ではないか
自分の利益だけを考え
「利己的」に生きるのではなく
人に喜ばれる「利他的」に生きた結果
「喜ばれる」幸せを自分が感じ
仕事に困らなくなり
魅力的な仲間が増え
想像できない人生に運ばれる
今回は「人生は頼まれごとだけでいい」というテーマでお届けしました
もちろん、頼まれごとだけで
食べていけないケースもあるでしょう
そんな時は、頼まれごとを 楽しみつつ
アルバイトをやればいいと思います
また主婦(主夫)の方でも
主婦業をやりつつ
頼まれごとをこなすというのもありだと思います
興味のある方は 参考にしてくださればと思います
参考にさせていただいた書籍↓