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みなさんは 「
天竺は、西遊記に出てくる言葉であり
三蔵法師が目指した場所です
この動画では、心学研究家「小林正観さん」の話を元に
天竺に行く方法を紹介しますので
ぜひ最後まで御覧ください
なぜ天竺に向かうのか?
西遊記の物語は、
西暦 629年 の中国
中国から天竺に 仏教の経典を取りに行く物語です
「西遊記」が誕生しました
ちなみに三蔵法師とは敬称であり
本名は
ではなぜ、仏教の
玄奘が27歳のときに 仏教を学んでいたところ
師匠によって 言うことが違いました
玄奘は、仏教の「本当の教え」を知るためには、
お
経典を取りに行く必要があると考え旅に出るのです。
当時の中国ではインドのことを天竺と呼びました
天竺までの壮絶な道のり
さて、天竺がインドということがわかりましたが
西遊記の道のりは
とても壮絶な旅だったそうです
中国(長安)からインドまで
片道1万5千km
ちなみに日本列島の長さが約3千km
つまり、日本列島 5つ分の長さ
タクラマカン砂漠を歩いて 横断しました
持ち帰った 経典の数も 相当なもので
6956巻
これは ページ数ではなく
6956冊もの冊子だそうです
「行き道」に15年半
「帰り道」に1年半
なぜ 行きと帰りで こんなに違いがあるのか…
その秘密が次です
一番大事なことがわかっていた玄奘
玄奘は 天竺までの旅路で
数十ヵ所におよぶ 小さな都市国家を渡り歩いた
どの国に行っても 玄奘は非常に人気がありました
イケメンで高身長
体力・知力・言語力・優れた人格者 であったからと言われています
訪れた国の 国王から
「ぜひ仏法を教えてほしい」
「3ヶ月いてください」
「半年いてください」
と国を通る度に お願いされ
玄奘は「はい、わかりました」と
仏法を教えたそうです
「天竺に経典を取りに行く」という目的があったにもかかわらず
玄奘は一切 断らなかった…
それはなぜか
お釈迦さま
玄奘は 今 目の前にいる人が一番大事だということがわかっていたから
ここで説かなければ
「私」が存在する意味がないではないか
経典を取りに行くのは、あくまで自分が決めたこと
その旅の途中で、「仏法を説いてくれ」という要望に応えないで
何のために「私」は教典を取りに行くのだろうか…
そういう思いだったのかもしれません。
当時は疫病が流行っていましたから
滞在しているうちに病気で死んでしまうかもしれない…
しかし、それでもいいと思いながら、
今 目の前にいる人の気持ちに
本当に心を込めて 応えていったのではないでしょうか
だから、「行き」に15年半かかった
じゃあ、なぜ「帰り」は1年半で帰ってこれたのか
それは 「行き」で すべての人を味方にしたから
「帰り」は すべての国が玄奘に協力した
国から国までの帰路を、
兵隊や馬を出して玄奘を助けたのです
水や食料も分けてもらったことでしょう
よって「帰り」は1万5千kmを
スムーズに1年半で帰ってこれたのです
天竺に経典を取りに行った僧侶が
他にもいたらしい
でも、誰一人成功しなかった…
理由は先を急いだから
「目の前の人を大事にしなかったから」
玄奘から学ぶ人生論
正観さんは言います
すべての人を大事にして生きていくことは
自分の人生を助けてもらうことでもあるのです
私たちは、自分の力だけで歩いているのではない
出会う人 巡り合う人
すべての人の力を頂いて人生を歩んでいきます
ですから みなさんも
玄奘がたどった天竺までの道のりを
自分の人生になぞらえてみてはどうか
歩いている玄奘を
自分に置き換えてみてはどうか
今 目の前にいる人を大事にできるのは
「今」しかないのです
起きてくることを
一つ一つ誠実に受け止めることが
自分にも 周りにも
とても良い選択であったことを
後から知るのです
西遊記は 史実「大唐西域記」をもとにした物語ですが
西遊記の中で登場した
玄奘の行く手をはばんだ妖怪たちは
実は妖怪ではなく
玄奘に惚れ込んだ 国王たちだったのです
天竺とユートピア
さて 天竺とは
当時の中国から見たインドのことでした
日本では 西の空が夕日に染まることから
西の方角に 極楽(西方浄土)があるのではないかという思想と相まって
天竺は 「ユートピア」のような所だというイメージがあります
エンディングテーマ 「ガンダーラ」の歌詞にも
「その 国の名はガンダーラ」
「どこかにあるユートピア」とあります
ユートピアは 理想郷(想像上の世界)と言われたりしますが、
正観さんはユートピアについてこう言いました
ユートピアは存在する
ユートピアは、
自分が「今幸せだ」と認識できたら
それはユートピア
ユートピアは、穏やかで にこやかな世界
どこにも争い事がない状態 と言われました
最後に
さて 天竺に行く方法
それは、今目の前にいるすべての人・もの・ことを大事にすること
そうすれば、
すべての人が味方となり
神さまが味方してくれて
自分だけの力で生きるよりも ラクで楽しくなります
その結果として、
心が穏やかで にこやかで
争いごとがない世界 ユートピア(天竺)にたどり着けるのかもしれません
参考にさせて頂いた書籍↓