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「般若心経」にて釈迦が最も伝えたかったポイント

このページの内容を動画で解説しています↓


以下、文による解説です。

お釈迦さまが本当に伝えたかったことというのが
心学研究家「小林正観さん」の中であったようです
では順を追って紹介させていただきます

般若心経

般若心経はんにゃしんぎょう」という名前だけなら
みなさんも聞いたことがあるかとおもいます

それほど有名な 般若心経は
262文字の短いお経なのですが

仏教の真髄が書かれているとされ

ポイント
内容は
人間を迷いや苦しみから解放し
悟りの世界へと 導く教えが
説かれているとのこと

三蔵法師(玄奘げんじょう)が
天竺てんじく(インド)に仏典を取りに行く際

観音様が現れ
困った時はこのお経を唱えよ
と言ったのが般若心経 とのこと

三蔵法師は、幾度となく死にそうな目に遭いますが
般若心経を唱えて 切り抜けたそうです

無事に 天竺から中国に仏典を持ち帰った三蔵法師は
般若心経はとても大切なお経だと
弟子たちにも伝え
その結果、般若心経は特別なものとして
日本に伝わったとされています

そんな般若心経の中で

正観さんが 重要視されているのが
五蘊皆空ごうんかいくう」という文字です

お釈迦さま

ではその意味は何なのか…
それが次です

(正観さん流)五蘊皆空とは

お釈迦さま

まず五蘊皆空の五蘊の意味ですが
五蘊は5つに分けられ

しき」しき「じゅ」「そう」「ぎょう」「しき

わかりやすい例を挙げますと

・目の前に女性がいました(色)
・可愛いなと感じ(受)
・友達になりたいと想った(想)
・女性に話しかけた(行)
・女性は立ち去り「振られた」と認識(識)


このように、五蘊とは
「目の前に起きた現象」に対する
自分の感覚(捉え方)です

では五蘊皆空とは
「捉え方」はみな空 と書いてある

注意
つまり 色も受も想も行も識も
すべては空ですよと釈迦は言いたかったらしい

じゃあ「空」とは一体何なのか?

「空」とは
すべての現象は「ゼロ・中立・ニュートラル」ということ

結局、自分が全部 目の前の現象に対して
「思い」を持ち、評価しているにすぎない

ですが、あらゆる現象は
本来は「性格付け」されていない
「良い・悪い」決めているのは
自分自身の物差し(価値観)なのです

お釈迦さま

では、さらにわかりやすい例を紹介します

アフリカへの商売

アフリカに 2人の靴屋さんが商売に行きました
着いてすぐ 2人は衝撃を受けました

なぜなら、すべての国民が 靴を履いていなかったのです

1人は「ダメだ。この国では靴が一足も売れない」と言って
嘆いて しょげ帰った

もう一人は「この国には無限のマーケットが広がっている」と言って喜んだ

2人が見た現象はどちらも同じ(空)

ですが捉え方によって 変わってくるのです

最初の人は 裸足の習慣を不幸と捉え
もう一人は 幸運と捉えたのです

私たちの日常でも同じです

貧乏でも幸せな人がいる
お金持ちでも悩んでいる人がいる

つまり世の中の現象 すべてにおいて
「良い・悪い」
「幸・不幸」
「成功・失敗」
「味方・敵」
と本来はわかれていないのです

さらに、「空」の本質は
「思い」を持たない…
つまり「現象はゼロである」と悟ったなら

悩み・苦しみはなくなるということなんです

ポイント
これこそが 正観さんの中で
「お釈迦さまが最も伝えたかったこと」ではないか とのこと

悲惨な出来事は?

さて「すべての現象がゼロ」と聞いて
違和感
を覚える人も少なくないでしょう

なぜなら 世の中には「事故・病気・死」など
明らかに不幸があるではないか と考えてしまうからです

ではその点について、納得できる
お釈迦さまのエピソードを紹介します

約2500年前、お釈迦さまが旅の途中で
ある女性に会いました

その女性は40歳を過ぎて
やっと子宝に恵まれたのですが

その子どもが生まれて
3日で亡くなってしまいました

女性は気が狂ったかのように取り乱し
数日 経過しているのに

亡くなった子どもを抱えたまま
お釈迦さまの前に現れました

ポイント
「お釈迦さま、あなたは神通力がある方だとお聞きしました
私はやっと子どもが授かったのです
この子どもをなんとか生き返らせてください
あなたの神通力で この子どもを生き返らせてください」

お釈迦さま

お釈迦さまは
女性に説法することはしないで
こう言いました
釈迦が言ったこと
「分かりました 生き返らせてあげましょう
ただし、この子を生き返らせるには
どうしても必要なものがある
それは ケシの実だが、
ただのケシの実ではない

死者を1人も出したことのない家から 採れた
ケシの実でないといけない
集落を全部回って、
死者を出したことのない家があれば
ケシの実をもらってきなさい」

女性は喜び すぐに集落中を回りました

三日三晩ほど経って
女性は再び お釈迦さまの前に現れました

前回とは変わって
すっかり落ち着いた口調で言いました

お釈迦さま 私が心得違いをしておりました。よくわかりました」といって静かに去っていったそうです

ポイント
女性は数百件の集落を
すべて回りました

そして、死者を出したことがない家など
一軒もなかったことに気づいたのです

正観さんは言いました

ありとあらゆる同じことが…
いろいろな所に起きているのです

自分に起きたことだけが「つらい」のではない
ということをお釈迦さまは言いたかったのでしょう

そのことに気づいた女性は
子どもの死を「受け入れる」ことができた

「悩み・苦しみ」とは
「思い」(執着)があり
それが「思い通りにいかない」時に
悩み・苦しみとなる

ですが 受け入れた瞬間に
悩み苦しみは消滅するのです

ポイント
たとえ「事故・病気・死」という
つらい現象であっても
すべての現象は「空」

それを「つらい・苦しい」と言って
「私」が評価しているに過ぎない
「私」が評価しなければ…
つまり「受け入れれば」悩み苦しみは消滅するのです

最後に

いかがでしょうか
お釈迦さまは、すべての人が
悩み・苦しみから解放されてほしいと
望んだお方だったと聞き及んでおります

そんなお釈迦さまに込められた思いが

ポイント
「空」とは すべての現象はゼロなんだよ
そう思う心があるだけなんだよ
執着を手放すだけでよいのだよ

と言って下さったのなら、悩み苦しみから解放される人も少なくない のではないでしょうか

世の中には「思い通りにいかないこと」が次から次に起こりますが
その度に、「すべての現象はゼロ」を 思い出してみてはいかがでしょうか

注意
ちなみに般若心経では「無」と「空」を同じ意味として解説しているものもあるそうですが、

「無」だと何も起こっていないことになります。
「空」は現象は起こっているのに 性格付けされていないもの だから「無」「空」は違う表現…
以上、正観さんの解釈でした

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