夫が浮気をしているとします。
でも、奥さんが
- 「やり直したい」
- 「家に戻ってきてほしい」
という気持ちがある場合、どのようにすればいいのでしょう。
そのような場合は、こちらの体験談を参考にしてみると良いでしょう。
小林正観さんがある女性から受けた相談
ある女性が、このように相談しました。
「夫が浮気をしています。やり直したい気持ちはありますが、どうすればいいでしょうか?」
正観さんは、実話として次のような話があることを伝えました。
大正から昭和にかけて、昭和の名優だと、もてはやされた歌舞伎役者がいました。
その役者は素晴らしい演技力と、色気や身のこなしの良さでも大変な人気があり、多くの女性ファンがいたそうです。
ある時から、若い娘のところに入りびたりになり、そこから劇場に通うようになりました。
歌舞伎役者の妻は、「若い女性に選択させるわけにはいきませんから」と言い、夫のために、使用人に毎日着替えをもっていかせました。帰りには、汚れ物を持ち帰っていたそうです。
一か月がたったころ、夫がしょんぼりと帰ってきました。
「どうしたのですか?」と妻が尋ねると、
夫が「今日、若い娘が突然に怒り出した」と言います。
理由を聞くと、「あなたには、あんなに素晴らしい妻がいるのに、私のような若い娘にうつつをぬかすなんて、、、。もうこの家から出て行ってください」
と言われ、追い出されたそうなのです。
小林正観さんが何人かの人に、この話をしたところ、ほとんどの人が、「素晴らしい奥さんだ」と言いました。
ここでは、男の責任・男の正しさ・女の正しさという正義感の問題を論じているのではありません。
問題を解決するときに、妻である自分の側が正義だからと、「戦って争って勝ち取る」という方法もありますが、もう一つの方法として、この話のような解決方法もあるということを、お知らせしたかったのです。
浮気をされることは、とてもつらい事です。
どのようなケースでも、浮気をしている男性のほうが悪いです。
しかし、もし「やり直したい」という気持ちがあるなら、夫や浮気相手と戦うのはやめましょう。
闘うのは、とてもつらくて、人生を疲弊してしまいます。
それよりも、例の話のように「夫が帰って来たくなるような状態」を維持するとどうでしょう。
家は、いつもピカピカで、ニコニコと奥さんが迎えてくれる。
お釈迦さま
そうなったら、浮気を乗り越えて、とても楽しい人生が待っているのではないでしょうか。